新規チームを引っ張るプロデューサー。何より嬉しいのは後輩の成長

PROFILE

新規チームを引っ張るプロデューサー。何より嬉しいのは後輩の成長

U.H.

2015年入社 マーケティングDX事業部 アカウント・プロダクトプロデュース部 

2015年より、ネットイヤーグループ入社。ディレクターとしてスタートし、現在は定性データと定量データを掛け合わせたプランニングや、プロジェクトマネジメントを主な役割としている。2022年からチームマネージャーとして活動を行う。

まずはU.H.さんのご経歴を教えてください。

大学時代はほとんど通学せず、麻雀やバイクに明け暮れる日々を送っていました。なんとか経済学部を卒業したものの、毎日きちんと会社に通うのは厳しいと思い、就職活動もしませんでした。宅配便やパチンコ店など、時給のいいバイト先を選んでいたので、フリーターでも生活は維持できたんです。でも、卒業して間もなく1年というときに、よくつるんでいた友人が『コックになる』と言い出し、レストランで修業を始めて......。私もこのままじゃだめだと、焦りを感じました。

何をすべきか迷う中、頭に浮かんだのはアパレルとウェブでした。ファッションが好きだし、PCが汎用的に使えるようになれば、この先有利になるのではないか──そんな考えから、ECサイトを運営しているアパレル会社に就職しました。

ECサイトを始めたばかりで、猫の手も借りたいくらいだったんでしょうね。職種はディレクターでしたが、商品撮影、サイト掲載や更新、商品の梱包、お客様からの問い合わせ対応など、ECサイトの運用に関することなら何でもやりました。規模も徐々に拡大し、モールへの出店やケータイサイトの立ち上げなども担当。ウェブ制作のABCもここで学びました。

ウェブについて様々な知識を吸収し、さらに刺激を受けたのがスマートフォンビジネスの台頭です。本格的にITに軸足を移したいと約4年間勤務したアパレル会社を辞め、アプリ開発の会社に転職を決意しました。

アパレルとウェブへの興味から、現在の姿があるんですね。新天地ではどのような仕事をしていたのですか?

アプリ開発の会社に転職し、カタログ通販のECサイトの運用を担当した後、ゲームアプリ担当のディレクターになりました。最も勉強になったのは、予算に対していくらの収益が見込めるか、計画に無理がないか……といったシミュレーションを行ったことです。この時に学んだ予算の立て方は、今でも役に立っています。

この会社に約3年勤務し、仕事内容には満足していたものの、独立する先輩社員に誘われ、その先輩が立ち上げた会社へと移ります。とても仕事のできる先輩だったので、その人が声をかけてくれたことが嬉しかったんですよね。でも、いざそこで働いてみると、肉体的にも精神的にも追い込まれ、たった2カ月で退職することに。ふたりだけの会社なので、何から何までやらなくてはいけないのですが、私には先輩のパートナーになれるほどの実力がありませんでした。

先輩は上流工程のスケールが大きいことを考えるし、スピードも速い。次元が違ったのかもしれません。そのときの私はまだまだ、一介のディレクターにすぎないと実感しました。この時のことを思い出すと、今なら、もっと色々できるのに……と悔しい気持ちになります。

3社目のスピード退職で打ちのめされ、慎重に次の転職先を探し始めたところ、エージェントに紹介されたのが、ネットイヤーグループでした。事業会社を念頭に転職活動を始めたのですが、コンサルティング会社に入って、クライアントの事業をサポートする手もあると気付きました。沢山の大手企業のデジタルマーケティングを担っていることを知り、これはやりがいがありそうだなと、ワクワクしたことを覚えています。

その時に初めてUXという言葉を知ったのですが、顧客中心に考えるのはとても重要だし、これからはこうした視点がより求められると感じました。次は失敗できない──そう思っていたので、熟慮した上でネットイヤーグループへの入社を決意します。

当社へ入社後、どのようなプロジェクトを任されたのですか?

当社に入社して最初に担当したのは、大手信販会社のウェブサイトとアプリのリニューアルプロジェクトです。10人以上ものメンバーがいて、いくつもの案件が同時進行するこの大型プロジェクトで、多くのことを学びました。

金融系のサービスは、顧客の信頼が何より重要であり、スケジュールも品質も、とにかく厳密で細かく、調整すべきことも多いんです。アカウントプランナーとして、改修案を提案し、ディレクターにつなぐまでが僕の役割だったのですが、WBSを作成したり、クライアントに交渉したり、予算を管理したりと、この仕事で必須なことは、すべてこのプロジェクトで学んだと言っても、過言ではないと思います。

いくつもの案件が同時進行しており、リリース日が続いて根をあげそうになったこともありますが、得られたものが多く、本当にこの案件を担当してよかったと思います。忙しいプロジェクトでしたが、みんなが互いにサポートし、とても良い関係を築けていたと思います。入社したばかりの時は、ミスをして、上司や先輩に叱られたこともありましたが、1年くらい経った頃、『成長したね』と声掛けをいただき、とても嬉しかったです。この時に、プロジェクト内のチームワークやコミュニケーションがいかに大切か、身にしみて感じましたね。

この大手信販会社のプロジェクトを約3年間担当した後、コンペで新規案件を獲得するプロデューサーとなりました。提案のポイントを押さえる、客観性・具体性を持たせる、印象的にする──提案の際、これら3つを守ることで受注率を大きく引き上げることができました。また、社内で行き詰まるプロジェクトがあると、問題点を整理して円滑化する“お助けマン”のような役割を担うこともありました。そうしたことができたのも、前のプロジェクトの経験があったからこそ。プロジェクトを通じて得たナレッジを周囲に還元していくことの大切さを学びました。

学ぶことの多いプロジェクトだったんですね。現在はチームマネージャとして、どのようなチームを目指していますか?

プロデューサーとして経験を積んだのち、そこから2つのチームを経て、現在は第1アカウントプロデュースチームのマネージャーを務めています。

以前所属していたパフォーマンスオプティマイゼーションチーム(通称:POT)では、デジタルマーケティングにおける施策と効果の最適化を行う業務に携わっていました。
マーケティングを専門の代理店やコンサルティング会社に依頼する会社は数多くありますが、各施策が個別最適に留まり、マーケティング施策全体が最適化されていない例がほとんどです。それぞれが分断され、プロセス全体を通したマネジメントが実行はなかなかできていないのが実状です。各社への対応に時間やコストを奪われ、本質的なマーケティング課題を見失っている例も多く見受けられます。

そうした状況の改善と、"成果の最適化"をミッションとし、SEO、WEB広告、UI・ユーザビリティ改善などのマーケティング施策全体をチューニングすることで、ECサイトなどへの訪問者数を増やし、購入確率(CVR)の向上を試みる、という一気通貫でのご支援がPOTのサービス内容です。

このチームではユニットリーダーを任せていただき、メンバーの牽引とサポートを行うミッションを担っていましたが、マネジメントにおいて、何が大切なのかを考えるきっかけとなりました。私は、自分のナレッジが増えたと実感するより、後輩の成長を感じられたときのほうが、嬉しい気持ちになります。以前上司に『どこで働くかより、誰と働くかが大切』と言われたのですが、仕事する上でチームワークは本当に大切だと思っています。

現在は部署が変わり、第1アカウントプロデュースチームのマネージャーとして、チームマネジメントを行っています。いわゆる営業のチームで、新規のクライアント営業や既存クライアントの拡張をするための業務を行っており、ネットイヤーグループ全体の営業・販売機能を担っています。重点顧客創出や新しい領域へのチャレンジ(新規ケイパビリティ拡張)をミッションとし、チームメンバーと協力しながらアカウントビジネスの拡大を行っています。

私も、信頼できる人たちに出会い、相談できる環境あったからここまでやってくることができました。だからこそ、メンバーにも遠慮せず、どんどん相談してもらえると嬉しいです。様々な人に支えられ、成長できたので、今度は自分自身が後輩を支え、成長を見守っていきたいですね。
 
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