「今、出来ること」の先に最善の未来を描くプロデューサー

PROFILE

「今、出来ること」の先に最善の未来を描くプロデューサー

A.M.

2012年入社 マーケティングDX事業部 アカウント・プロデュース部 

法人向け光ファイバー導入の営業を経て、2007年より無料動画配信メディアにて動画広告の直販営業に従事。番組制作や協賛などユニークな広告事例を多く作った。
その後、IPTV事業社で新規事業開発部門に参加。広告領域のセールススキーム整備、メニュー開発を担った一方で、プロジェクトリーダーとして通販サービスの企画・立上げを担当。
2012年、ネットイヤーグループに参加。プロデューサーとして、主に女性をターゲットをとする大手企業のデジタルマーケティング支援に従事。

まずは、A.Mさんのこれまでのキャリアを教えてください。

大学の社会科学部を卒業した後、通信系企業や映像配信サービス企業を経て、2012年にネットイヤーグループに入社しました。現在はプロデューサーとして、大手化学メーカーやキャラクター商品メーカーなどを担当しています。

1社目の通信系企業では、光ファイバー設備の法人営業、動画配信サービスの広告営業を担当。2社目は、当時先駆けだったマルチデバイス向け映像配信サービス企業で、広告営業とメディア開発を担当していました。

毎月の数字を追うだけ、売れればよしという営業スタイルに疑問を感じていました。広告営業を担当していたとき、広告プランを提案するだけではクライアントの課題は解決できない、もっと他の手段を提案していきたいと、考えるようになったんです。

それをきっかけに転職を目指し、マーケティング専門の人材紹介会社に登録し、多くの広告代理店を紹介される中、気になったのがネットイヤーグループです。2社目の企業で新サービスのプロジェクトリーダーを担当していたとき、ネットイヤーグループのプロデューサーが営業で訪ねてきたことを思い出しました。そのときに指摘された会社のマーケティング課題が、徹底したユーザー視点になっていることに、ハッとしました。さらに、『私たちはブランドを強くするためのお手伝いをしているんです』と語っていて、そんな仕事ができるなんていいなぁと思いました。その経験もあり、ネットイヤーグループを紹介されたとき、あぁ、あのときの会社だ、ぜひ面接で話を聞きたいと思いました。

紹介された数々の広告代理店の中から、ネットイヤーグループを第一志望に選び、選考を進める中で、面接では、『決められたモノを提供するのではなく、クライアントのために何をするのか、Whatから考える仕事です』と言われました。こうした仕事の内容を聞いているだけでワクワクした気持ちになり、これこそが私のやりたかったことだと思いました。

プロデューサーとしてクライアントと向き合う中で、どのようなことを学んだのでしょうか?

入社後は、事業部長兼プロデューサーの上司に付いて、多くのコンペに参加しました。クライアントの課題を聞き、それを解決する手段は何か、部内でイチから考えます。SNS、データ分析、メールマーケティング、CRM、イベント……あらゆる手段の中から最も効果的なものを選び、詳細に内容を詰めながら、ベストな提案を行います。

前職では、短期で売上目標を追うのに必死でしたが、ここでは、長期かつ上流からクライアントにとっての最善の手段を考えることが重要です。また提案書を作成するときは、私にできるパートがあれば、そこは任せてもらうようにしました。すごく新鮮でしたし、視野が広がりましたね。マーケティングやシステムが、ユーザーの体験とつながっていることも実感することでができました。

問題解決において、まずするべきことは、担当する企業のことを徹底的に調べ尽くすことです。その企業と業界に関する、あらゆる資料に目を通し、経営計画も熟読します。さらに、その情報をきちんと自分の中で咀嚼し、自分の考えにしていくこと。そうでないと、いいものを提案を考えることはできません。これは、上司である事業部長から学んだことです。

仕事の面白さはもちろんですが、同時に、ロールモデルとなる人物に出会えたことで、大きな刺激を受けました。この上司がとにかくできる人で、アイデアが豊富。判断も物事の進め方もスピーディーで、クライアントからの信頼が厚い方でした。プロデューサーというのは、こうやって仕事するものなのだと、その上司から学びました。

そのように上司から学んだことを活かしていくことで、化粧品メーカー、宝飾品ブランド、数々の人気キャラクターを抱えるギフトメーカーなど、コンペでも様々な案件獲得につながりました。

優秀な上司に恵まれたのですね。クライアントとどのように信頼関係を構築していったのですか?

コンペで新規案件を獲得すると、プロジェクトがスタートします。入社当初は、上司がメインのプロデューサーで、私はアシスタントだったのですが、案件が増えて、彼女が別のプロジェクトを手掛けるため、途中から私がメインのプロデューサーになりました。

すると、『あれ、○○さんはもう担当から外れるの? 定例会議には来ないの?』とクライアントから残念そうに言われ、あぁ、まだ私は信頼されてないんだと思いました。
優秀すぎるプロデューサーの後任ということで、初めはプレッシャーや焦りもありましたが、信頼って、急に得られるものでなく、少しずつ積み上げていくものなんですよね。結局はクライアントに真摯に向き合って、実績をひとつずつ積み重ねていくしかないと思いうようになりました。さらに1年以上経ったところで、私がプロジェクト全体をきちんとファシリテーションできるようになり、クライアントの見る目も変わってきたように感じます。

最も嬉しかったのが、あるクライアントが、ネットイヤーグループの提案を軸に、来期の予算を計画してくれたときです。ミーティングなどで詳細を決めて、資料を作成するのは大変でしたが、ユーザーとの理想的なコミュニケーションシナリオまで描くことができました。

入社2年目に結婚し、その後もプロデューサーとしての経験を重ねていましたが、入社5年目に出産と育児のため約1年半休業することになりました。子どもができたことは嬉しかったですが、休業して最初の数カ月は仕事が気になって、数時間おきに会社のメールをチェックしていました。出産すると毎日が育児でバタバタ。でも、なんとか育児にも慣れて、毎日娘とのんびり過ごすうちに、仕事に復帰できるのかな?前みたいにプロデューサーとしてバリバリ働けるのかな?と不安になる瞬間もありました。

復職後はこうした不安とどのように向き合ったのでしょうか?

2017年秋に仕事復帰してしばらくは、保育園のお迎えに間に合うよう、16時までの時短勤務となりました。復帰後半年は、復帰明けは大変だからと上司が配慮してくださり、自身がメインのプロデューサーとなって、アカウントを持つことはありませんでした。まずは新任プロデューサーのサポートやフォロー業務を中心に行い、徐々に仕事に慣れていきました。

その後、徐々に仕事のギアを上げ、2019年4月からはメインのクライアントを持つことになりました。時短勤務という制約がある中、様々な工夫を重ねながらプロデューサーを務めています。勤務時間は産休前の8割程度なのですが、前と同じくらいの成果を目指しています。細かいところでは、フォルダ、ブックマーク、メールのテンプレートを工夫して、パソコン内の導線をいかに最短にするか。こうした効率化は、以前から怠らないタイプだったんですが、復帰後は、さらに磨きをかけているかもしれません(笑)。また、プロジェクトメンバーやクライアントの理解や協力も欠かせないと思います。

先日もとある不動産会社の案件をコンペで獲得しましたが、集客やブランディングなど、幅広い課題をお持ちなので、パートナーとしてしっかり伴走していきたいと思っています。私が思う優れたプロデューサーとは、あるべき姿を描き、クライアントが成果を生み続けるように働きかけることができる人です。弊社では多くのプロジェクトで目指したい未来を共に描きますが、市況や予算、組織など多くの制約がついてまわる中、正しく『やるべきこと』だけに集中できるクライアントは数少ないと感じます。

小さくても『今、できること』を考え、その先の未来にどう役立てるのかを意識しながら、ひとつずつ諦めずに積み重ねていきたいと思っています。プロジェクトには、何かしらのリスクがつきものですが、それを素早く検知して、次の手が打てることも大切です。また、メンバーそれぞれの役割や特性を知っておくことも必要です。

クライアントの顧客体験を描き、プロジェクトメンバーと連携しながら、その体験を実現できることが、プロデューサーの醍醐味だと思っています。今後も、前例にとらわれず、新しいデジタルマーケティングの手段を提案していきたいですね。

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